ピロリ菌による症状と感染について〜ヨーグルトが除菌治療に効果的〜

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ピロリ菌の症状と感染した場合の治療についてまとめました。
あまりに耳慣れない言葉かもしれませんが、胃や腸の病気の原因となる細菌ですので、お腹が弱い方は是非参考にしてください。

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ピロリ菌の症状

まず最初に、ピロリ菌とはどういうものなのか、どんな症状が出るのかについて見ていきます。

ピロリ菌とは

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ピロリ菌の正式名称は、『ヘリコバクター・ピロリ』という細菌で、その大きさは4ミクロン(4/1000㎜)といった病原微生物です。特徴としては、幼少期に感染することが多く除菌しなければ体内に生息し続けます。大人になってから体内に入ると胃に激痛が走るので、すぐに特定できます。また、このピロリ菌は大気中で育つことはなく酸素に触れたり、乾燥状態にある所では生息しないという弱点があります。
そして、前述しましたがピロリ菌は他の細菌とは違い人の体内(胃の中)で生息し続けることができます。
胃酸は肌に触れれば火傷をするほど酸性が強いため、一昔前までは胃の中で生息できる菌は存在しえないというのが一般的でしたが、ピロリ菌がその常識を覆しました
ピロリ菌はウレアーゼという酵素を持っていることで、胃の中にある尿素をアンモニアに変えます。そのアンモニアは酸を中和できるので、ピロリ菌は胃の中でも生息できる環境を作ることができます。
また、ピロリ菌のように強い菌がいることに反応して免疫細胞である白血球が胃の周りに集まることで炎症が起きます。
これにより、胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などを発症させるということです。

どんな症状が出る?

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ピロリ菌だけであれば病気を発症することはありませんが、何らかの病気にかかるとピロリ菌はその病状を進行させるので注意が必要というわけです。
保菌者の中でも、30%の人が病気を発症した時に感染したピロリ菌で進行した状態になり、残りの70%の人が健康状態を維持できています。
※ここで言う保菌者とは、体内にピロリ菌を持っていて感染させる可能性のある人のこと
ピロリ菌は、以下の病気の発症原因や再発に関係しています。

萎縮性胃炎

ピロリ菌が発見されるまでは萎縮性胃炎は加齢により発症するものと認知されていましたが、ピロリ菌の保菌者または感染者だけが発症しており、除菌により発症しなくなるということでピロリ菌が原因であることが判明しています。

慢性胃炎

慢性胃炎はご存じの通り慢性的になる炎症のことを言うので、何十年も生息し続けるピロリ菌の保菌者が発症する可能性が高いと言えます。発症原因の80%がピロリ菌と言われています。

胃潰瘍

胃潰瘍は治療しても再発する可能性が高いという認識が多かった病気ですが、実はその原因はピロリ菌にあったということが解明されています。その証拠に、除菌をすることで再発する確率が激減しました。
胃潰瘍についてはこちら→胃潰瘍の症状と原因について〜症状チェックと食事療法のポイント〜

十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍は腸なので胃から届く胃酸によって傷つくことによって発症します。十二指腸は胃と小腸をつなぐ消化器官なので、胃の出口付近または十二指腸の入口付近で発見されればピロリ菌感染による原因と判断されます。発症原因の95%がピロリ菌と言われています。
十二指腸潰瘍についてはこちら→十二指腸潰瘍の症状・原因・治療について〜空腹時の胃痛の治し方〜

胃がん

胃がんについても、ピロリ菌に発がん作用があることも判明されています。実際、除菌をすることで発症率が1/3にまで減少したという検証結果があります。保菌していることが分かった時点で除菌に向けての治療を進めてください。

なお、ピロリ菌に感染すると突然胃がんになるというわけではなく、まず初めに急性胃炎になり、次に長期間かけて萎縮性胃炎なります。この状態にまでなると、(ピロリ菌がない状態と比較して)胃がんの発症率が410にまで増えると言われています。

 

ピロリ菌の感染

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ピロリ菌は幼い頃に感染する菌で、下水道が整備されていなかったり除菌・抗菌対策をしていなかった時代に育った50代以上の中高年層に多く、その保菌率は6080%にも及んでいると言われています。
現在は、昔に比べて衛生環境が整備されていて減少しているそうですが、それでもピロリ菌の日本人感染者は国民の半数(2人に1人)程度はあります。

感染経路

現代の家庭環境下で感染する恐れのあるのは、以下の場所やシチュエーションです。ただ、これらは断定されているわけではないので、こういった説があることを認識しておいてください。

大人から子供への口移しに注意

5歳未満の子供の胃は酸性が弱いためピロリ菌が生息しやすい状態にあります。気をつけたいのは、親子間での(噛んだ物の)口移しや、食べた箸やスプーンなどの食器類で食べ合わないことなどです。

ゴキブリに注意

ゴキブリを通して人へと感染します。ゴキブリにはピロリ菌を増殖させる能力があり、一度ピロリ菌を持ったゴキブリは一週間もその体内に持ち続けて、フンなどで人間に繁殖させます。下水道・排水溝などを通って台所などに出てきたゴキブリがフンをして食べ物などにより感染します。

海外旅行、海外出張に注意

前述しましたが、ピロリ菌の発生の原因とも言える下水道などの整備が整っている日本を含む先進諸国では感染する確率は少ない(例:20代で10%以下)ですが、中国・インドなどの新興国での感染率は高い(例:10代で80%)状況です。海外へ出向く際には要注意と言えます。

施設内も注意

保育所や幼稚園などの5歳未満の子供がいるところでは、子供同士でピロリ菌が感染する可能性がります。子供の排便や嘔吐物にはピロリ菌が存在するので、それに触れた手を除菌せずにいると感染することが多いです。

病院でも注意

病院で胃の検査に使う内視鏡(胃カメラ)や歯医者で使われる機材からの感染も疑われています。病院や歯医者は十分に調べた上での通院をオススメします。

生ものにも注意

基本的に、ピロリ菌は加熱すれば殺菌されるため、野菜や果物などの生ものを食べる前にはしっかりと洗ってから食べるようにしましょう。

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ピロリ菌の治療

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ピロリ菌の保菌者は異変を感じないため、普通に生活をしていても保菌状態であることに気づきません。ピロリ菌を発見する機会は、健康診断・人間ドックなどの検査や胃に違和感を感じた時に診察してもらう時くらいということです。
胃薬を飲んでも体調が戻らない場合には、ピロリ菌が生息しているかもしれないので、その場合は必ず病院で診察してもらってください。医師から処方される薬はピロリ菌を除菌できます

除菌治療の方法

では、具体的に順序をご説明します。

①まず、病院から処方される薬を7日間(1日2回)服用します。
②次に、ピロリ菌の治療薬を7日間服用後に、元となる病気(胃潰瘍など)の治療に入ります。
③そして、4週間経過した後に除菌されているかどうかの検査をします。
※病院から処方される薬は、胃薬が1種類と抗生物質が2種類あります。1回目で除菌できていなければ2回目の治療に入るわけですが、この時に抗生物質の1種類を変更します。

この場合の注意点としては、処方された薬は必ず7日間忘れず飲み続けることが重要になってきます。
飲み忘れることでピロリ菌が生息し続けたり、除菌が成功しなかったりということになりかねません。
その理由として、以前までは1回目の除菌で成功していたにも関わらず、現在ではピロリ菌も抵抗力を高めているため、2回目の除菌でなければ成功率が高まらないというケースが多くなっています。
なお、1回目の除菌成功率は75%で、2回目の除菌成功率は95%と言われています。

除菌治療の副作用

ピロリ菌の除菌治療に際して、以下の副作用の報告があります。

下痢、軟便

お腹が下ったり柔らかすぎる便が出ることがありますが、独自の判断で処方された薬を止めないでください。

味覚異常

食べ物の味がいつもと違うことがあるそうですが、副作用によるものなので安心してください。

逆流性食道炎

これはピロリ菌によって低下していた胃が正常に戻った証拠です。この症状の発症率は510%程度で治療するほどのものではありません。

逆流性食道炎の治療法についてはこちらの記事を参考にしてください。
逆流性食道炎の症状と原因について〜効果的な食事や薬による治療〜
以上の副作用の報告がありますが、あまりにも不安に感じたり症状がひどいようでしたら、医師または薬剤師に相談してください。

 

ヨーグルトの効果

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私たちに馴染み深い乳酸菌が、ピロリ菌に効果的なのをご存じでしょうか。
その乳酸菌の中でも腸に働く善玉菌として有名なのはビフィズス菌ですが、今回ご紹介するのはLG21という乳酸菌です。
この名称を挙げただけでピンと来る方はいらっしゃると思いますが、このLG21がピロリ菌に対してどのような効果があるのかについて見ていきます。

ラクトバシラス属

乳酸菌には様々な種類や属名がありますが、ビフィズス菌はビフィドバクテリウム属という属名で、LG21はラクトバシラス属という属名に属しています。このラクトバシラス属は、耳慣れた菌で言えばブルガリア菌やカゼイ菌なども属しています。そして、このラクトバシラス属の乳酸菌はピロリ菌に強く、その中でもLG21が出す乳酸はピロリ菌を繁殖させない効果があります。

検証結果①

LG21が含まれているヨーグルト(90g)を、31人の被験者が一日2回食間に約2ヶ月間食べ続けたという検証が行われました。その結果、31人中27に効果(ピロリ菌減少など)があり、3人は完全に除菌されたという報告があります。これを見るだけで驚くべき成果ですね。

検証結果②

除菌の成功率はご説明した通り2回目で成功できるということですが、実際にLG21の研究でも229人の被験者に対してLG21を食べるグループと食べないグループに分けて検証されました。その結果、食べないグループの除菌成功率が69.3%であったのに対して、食べたグループは82.6%と10%以上もの効果がありました。

ヨーグルトは腸を活性化させることで、胃から来る口臭対策便秘解消などの効果も見込めます。それに加えて、除菌治療に向けて(LG21を)食べておけば成功率も上がります。さらに、これだけで除菌できれば薬を服用せず副作用の心配もありません。一石何鳥?とも言うべき食べ物と言えますね。

ピロリ菌とその治療法についての動画はこちらをご覧ください。


病気にならないためには、病原菌のことを知っておくだけで事前に予防できることもあります。
胃腸やお腹など消化器官が気になる方はこちらの記事を参考にしてください。
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まとめ

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以上、ピロリ菌の症状と感染経路や除菌方法について見てきました。
まとめると、以下の通りです。
・ピロリ菌は私たちの体内にいるかもしれないが、胃潰瘍などの病気を発症しなければ単独では発病しない
・感染経路は幼児との接触や施設、下水道整備されていない海外などの環境のケースが多い
・治療は除菌治療があるが、成功率を上げるためにはLG21のヨーグルトが効果的

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