
急性胃腸炎が感染するのか、潜伏期間や治療についてまとめました。
お腹が弱い人にとって急性胃腸炎がうつるのかどうかは気になるところですね。
どんなことに気をつければ良いのかという点も含めて、参考にしてください。
目次
急性胃腸炎がうつる5つの原因
急性胃腸炎は感染した場合に発症することが多い腹痛です。
そして感染する胃腸炎は大きく分けて、夏季に感染しやすい細菌性と冬季に感染しやすいウイルス性の2種類があります。また細菌性の胃腸炎は子どもに発症することが多く重症化しやすいということを踏まえると、ウイルス性よりもタチが悪いと言えます。
では、ここではその細菌性やウイルス性の胃腸炎にはどのように感染するのかについて見ていきましょう。
飛沫感染
保菌者の咳やくしゃみや会話中などによって病原菌が飛んで感染します。空気感染に比べるとマスクなどで比較的予防しやすいという面があります。
接触感染
菌が皮膚に触れたり粘膜が付着する直接的な場合と、タオルやドアノブなどに間接的に触れて感染する場合があります。これはいつ感染しているのかわからないので油断できません。
経口感染
保菌者が口をつけた物を食べたり飲んだり、使用された容器などからも感染します。接触感染同様に予防しやすい経路のため、何かを口にする時には必ず事前にチェックするなどの工夫が必要と言えます。
空気感染
病原菌が空気中に浮いていて、口や皮膚などに付着して感染します。糞口感染する原因の便や嘔吐物が乾燥して空気になった状態も要注意です。最も予防が困難なため、うがい・手洗いをマメにしましょう。
糞口感染
オムツの交換や嘔吐物などを処理した場合にしっかりと除菌できていないまま、食べるもしくは食器に触れることで感染します。処理後の消毒や除菌は徹底しましょう。
感染性胃腸炎の潜伏期間
次に潜伏期間について見ていきますが、こちらは時間単位のものもあれば日単位という長い期間潜んでいることもあるので、それぞれの代表的な菌について順にご説明します。
病原大腸菌
今では有名なO-157などの種類の菌のことを言います。食中毒なので食べ物から感染しますが、人から感染することもあります。潜伏期間は12〜72時間で、発症期間は5〜10日ほどです。
アデノウイルス
夏場に発症することが多い菌で、乳幼児〜小学生くらいまでの子どもに感染します。こちらは気管や目にも現れます。潜伏期間は5〜7日で、発症期間は5日ほどです。
アデノウイルスの実体験はこちらに詳しく書いていますので、参考にしてください。
アデノウイルスの大人の症状と潜伏期間〜プール熱の頭痛や目の治療法〜
カンピロバクター
国内で感染率が最も多い食中毒の菌で、食べ物から感染することが多くその中でも鶏肉の加熱不足が原因になりますを潜伏期間は1〜7日(多くは2〜5日)で、発症期間は1週間ほどです。
ノロウイルス
寒い時期に流行る菌で有名になりましたが、集団食中毒などにならないために注意が必要です。潜伏期間は1〜2日で、発症期間は1〜2日ほどです。
ロタウイルス
乳幼児など5歳までの子どもが感染しやすい菌ですが、大人でも感染することもあるので注意してください。潜伏期間は1〜2日(最長で72時間)で、発症期間は1〜2週間です。
私は気管が弱いので、アデノウイルスと疑われたこともあります。感染性のものには対象年齢はあまり関係ないのかもしれません。
感染性胃腸炎の薬の治療
治療についてあらかじめお伝えしておくと、細菌性の胃腸炎には抗生物質を処方されますが、ウイルス性の胃腸炎は対処療法になるのでそれぞれの症状に合った薬を飲んでください。
抗生物質
ではまず、病原大腸菌やカンピロバクターなどの細菌性胃腸炎の場合の抗生物質を列挙しておきます。
ただ、こちらは薬局で処方してもらう薬なので病院での診察が必要になります。
病原大腸菌
ニューキノロン系など
カンピロバクター
マクロライド系など
対処療法
次に対処療法であるウイルス性胃腸炎の薬について、主な症状と代表的なものをご紹介します。
下痢
ビオフェルミン、ロペミン、タンナルビンなど
腹痛
ブスコパン、ロートエキス、正露丸など
嘔吐
ナウゼリン、プリンペラン、ガスモチンなど
これらの薬は飲み過ぎには注意が必要です。あまり飲むのに慣れてしまうと効果が現れなくなりますので、常用しないように気をつけてください。
改めてこちらの動画で感染性胃腸炎について振り返ってみてください。
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ノロウイルスの症状と感染経路〜新型ノロウイルスの消毒と予防対策〜
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まとめ
以上、胃腸炎の感染について潜伏期間や薬を見てきました。
まとめると以下の通りになります。
・胃腸炎の感染経路は、飛沫・接触・経口・空気・糞口の5つがあるので予防が必要と言える
・潜伏期間は菌やウイルスによって異なるが、早くて1〜2日で遅い場合は7日ほどのものもある
・薬による治療は細菌性の場合は抗生物質を用い、ウイルス性の場合は対処療法の薬で緩和する
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