
ストレスによる胃痛の症状と薬についてまとめました。
今では普通に、何か悩み事があるだけで『胃が痛い』
そんなストレスによる胃痛の症状にはどんなものがあり、
ストレスによる胃痛
最近では胃痛=ストレスといっても過言ではないくらい、
大人だけでなく老若男女問わない精神的疾患のストレスですが、
脳から臓器へ
ストレスというと精神的なダメージなので、一見身体的な影響はないように思われる方がほとんどだと思います。でも、この精神的なダメージ=体内に伝達する脳にとってもダメージということになるので、上から下へと各臓器にも影響が出てきます。中でも、敏感に反応する臓器の一つに胃があります。ちょうど胃に位置するみぞおち辺りに異変を感じます。
自律神経の乱れ
自律神経という言葉を聞いたことがある方も少なくないと思いますが、普段私たちの活動のバランスを保っていてくれている神経のことです。
自律神経は、活発な時に優位になる『交感神経』と休息を取る時に優位になる『副交感神経』の二つで成り立っていて、臓器や血管や呼吸などをコントロールしてくれています。
ストレスを感じると、この自律神経の二つのバランスが乱れてリラックスすべき時に興奮してしまったりするので、血流が乱れることで胃のけいれんや胃酸が過剰分泌します。
胃痛時の症状
次にストレスによる胃痛の症状について見ていきたいと思いますが、放置すると悪化することもあるので、そちらについても触れておきます。
胃痛の症状
前項目でも少し触れましたが、胃痛時の症状には、以下のようなものがあります。
吐き気
食べた物が消化されず、胃酸が過剰分泌されることで上へと戻ることになります。別名を心因性嘔吐と呼ばれるもので、胃がムカムカしてきたら要注意と思ってください。
胸やけ
吐き気や下記で述べる逆流性食道炎の原因になる症状です。胸やけとなると胃よりも少し上になるので、食道あたりに胃酸や胆汁が戻されている状態になっています。
消化不良
普段であれば胃に入ってきた食べ物から胃の粘膜などを守るために、食べ物を消化するように努めます。しかし、胃が正常に機能しないことでそれらもままならない状態になります。
頭痛
これは必然的にわかると思いますが、大きく分けて脳の血管が拡がることで起こる片頭痛と、首や肩などの筋肉が緊張することで起こる頭痛とがあります。
寝不足
悩み事があると眠れなくなり、今度は眠れなくなるとイライラしたりと悪循環の原因にもなります。これは前項目でも述べた交感神経が優位になることで気持ちが休まらないんですね。
放置した場合の病気
胃潰瘍
別名を消化性潰瘍とも呼ばれ、胃酸が増えることで胃を守る粘液・粘膜が荒らされることです。これがひどくなると、胃穿孔(いせんこう)と言って胃に穴が開くこともあります。
急性胃炎
その名のごとく胃の粘膜が炎症を起こすもので、ひどくなると出血や下血を伴うこともあります。胃潰瘍になる前の症状のうちの一つなので、胃痛以外に食欲不振や吐き気などがある場合は早めに病院で診てもらいましょう。
逆流性食道炎
食べた物が逆流する症状のことを言います。食道は胃袋とは違い胃液に対応する力がないため、過剰に分泌された胃酸で炎症を起こします。胸やけから喉の違和感まで感じたり、飲み込む時に痛みを覚えます。
これらの他にも、虫垂炎(盲腸)や潰瘍性大腸炎など腸にまで及ぶこともあるので注意が必要です。
ここまでストレスによる胃痛とその症状について見てきましたが、より詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
胃腸炎はストレスが原因~腹痛の治し方に効果的なストレス解消法~
ストレスの解消法についても書いていますので、あなたに合ったものを見つけてください。
胃が痛い時の対処法
では、胃が痛い時の対処法について見ていきます。
対処法は色々とありますが、ここでは主題の通り薬について詳しくお伝えします。
対処法
食べ物
食べ物の対処法については、こちらの記事に詳しく書いています。
胃腸炎の症状は食事で改善する〜急性胃腸炎の原因と食べ物について〜
ツボetc.
ツボなど急な胃痛の時にはこちらの記事をご覧ください。
食べ過ぎや食後の腹痛の原因とは〜下痢や吐き気の治し方について〜
薬
薬については、どんな効果があり身近な市販薬で例えればどれになるのかをまとめています。
ヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)
ヒスタミンとヒスタミンH2受容体というホルモンが結合すると胃酸を分泌するので、それ(胃酸分泌)を防ぎます。
市販薬:ガスター10、ベッセンH2など
※副作用の可能性として、便秘・下痢・発疹などがあり、飲み過ぎると効果が見込めません。
鎮痛鎮痙薬
他の痛み止めとは違い胃腸に効果的ですが、自律神経を患っている場合は注意が必要です。
市販薬:サクロン、ブスコパンなど
※副作用の可能性として、口渇・便秘・眠気などがあります。
粘膜保護薬
胃液からの刺激に対して、傷ついて荒れた胃の粘膜を保護または修復してくれます。
市販薬:セルベール、新中外胃腸薬など
※副作用の可能性として、便秘・下痢などがあります。
制酸剤
胃酸を中和または抑制してくれるので、胃の粘膜を守り炎症などの症状を緩和してくれます。
市販薬:パンシロン、スクラートなど
副作用の可能性として、便秘・下痢などがあります。
プロトンポンプ阻害薬
H2ブロッカーよりも強力なので、胃酸の過剰分泌で逆流性食道炎になった場合などに用いられます。
※副作用の可能性として、発疹・肝障害・便秘などがあります。
市販薬:基本的に病院からのみ処方されます。
ストレス解消法の一つであるマッサージ動画も一緒にご覧ください
▼NEW!!
ご飯を食べると胃が痛い原因とは〜胃痛時の食事や飲み物について〜
胃腸やお腹など消化器官が気になる方はこちらの記事を参考にしてください。
▼NEXT
【消化器官の記事ランキング10】
1位 胃腸炎の食事療法について
2位 食後の腹痛の治し方について
3位 胃腸炎とストレスについて
4位 胃潰瘍の症状と原因・食事療法
5位 逆流性食道炎の症状と治療法
6位 胃腸炎とウイルスについて
7位 十二指腸潰瘍の症状・原因・治療について
8位 ピロリ菌の症状と感染・除菌について
9位 胃もたれの症状と原因・解消法について
10位 胃の場所と右と左の痛みについて
まとめ
以上、ストレスによる胃痛時の症状や薬などの対処法について見てきました。
まとめると以下の通りです。
・ストレスによる胃痛は精神的なものであるが、自律神経の乱れから血行などに影響して臓器にも反映する
・ストレスによる胃痛の症状は吐き気や寝不足などが現れ、症状が進むと胃潰瘍などに発展する
・胃が痛い時の対処法としては食べ物やツボなどがあるが、市販薬に頼ることも得策の一つと言える
この記事へのコメントはありません。