
肩こりによる頭痛・めまい・吐き気の解消法についてまとめました。
今回は根本的な改善も見込める食べ物について詳しく触れていますので、日常生活に取り入れるよう是非参考にしてください。
目次
肩こりの頭痛・めまい・吐き気
まず、肩こりによる代表的な3つの症状について見ていきます。
肩こりの頭痛
肩こりによる頭痛は代表的な症状ではありますが、偏頭痛などとは違い緊張型頭痛と呼ばれます。頭痛に悩まされる約70%以上もの人がこの症状と言えます。さらに緊張型頭痛は反復性と慢性と分けられますが、肩や首などのコリから来るのは反復性と呼ばれるもので、首の周りの筋肉が血管を圧迫することで起きる血行不良が原因となっています。
肩こりのめまい
肩こりによるめまいは、貧血などのグルグル回る回転性めまいとは違いフワフワする動揺性めまいがほとんどです。その原因には3つあり、首のまわりの筋肉が緊張することで頭に近い筋肉も硬直して起こるタイプ・首筋の周りを通っている交感神経を刺激することで起こるタイプ・下記の吐き気同様に椎骨動脈を圧迫して起こるタイプがあります。
肩こりの吐き気
肩こりによる吐き気のメカニズムは、頚椎(けいつい)の中を流れる椎骨動脈(ついこつどうみゃく)による影響で発症します。頚椎とは体の軸となっている脊椎(せきつい)の首の辺りにある骨のことです。椎骨動脈は脳に向かって流れているので、肩こりによって頚椎が歪んでいると血流を圧迫して酸欠となり吐き気を催します。
同じ頭痛でも偏頭痛の対処法も気になると思いますので、新しく書いてみました。
偏頭痛の症状・原因・対処法について〜寝起きにもある頭痛の治し方〜
頭痛・めまい・吐き気の解消法
次に肩こりによる頭痛・めまい・吐き気の解消法について見ていきます。
解消法については様々な方法がありますが、ここでは普段の生活から改善できるポイントを取り上げています。
漢方
漢方と言えば葛根湯が有名ですが、この葛根湯には血行を促進する効果があります。ただ、購入時に薬剤師さんに相談することと、1ヶ月程度飲んでも改善が見られない時は医師に相談するようにしてください。
睡眠
睡眠は疲労回復には欠かせません。ここでの注意点はうつ伏せで寝ないこと・横向きで寝る時は枕を高くする・枕は頭の下より首の下に敷き・敷布団は少し固めものを使うことです。
入浴
お風呂は癒される空間の一つですね。入浴時にはぬるま湯で首まで浸かり、汗が出るまで入るようにしましょう。そして、上がった際に肩こりのある部分へ45度前後の熱めのシャワーに浴びてください。
運動
適度な運動量は体にとっても有効と言えます。運動をしないことのデメリットは血行不良の原因になったり、筋肉が衰えるので姿勢に影響すること、柔軟性が減るので筋肉が緊張しやすくなります。
姿勢
この姿勢を普段から意識することで肩こりに悩まされることも減るでしょう。特にパソコンやスマホを見ている時は背筋を伸ばして猫背にならないことや、日頃から足を組む癖がある方は控えましょう。猫背が気になる方は肩甲骨をくっつける背肉しぼりをオススメします。
その他頭痛解消法
この他にもストレッチやグッズを使った緊張型頭痛の解消法はこちらの記事にツボの箇所も詳しく書いています。
肩こりによる頭痛の治し方〜ストレッチ動画とグッズで解消するツボ〜
ストレス解消
また、精神的なストレスも肩こりになる原因なので、こちらの記事に10種類以上のストレス解消法を書いています。
胃腸炎はストレスが原因~腹痛の治し方に効果的なストレス解消法~
なぜストレスに体に影響を及ぼすのかなども詳しく書いています。
ご自身に合ったストレス解消法を見つけてみてください。
疲労回復の食べ物と飲み物
次に、肩こりの解消法の一つでもある食べ物について見ていきます。
肩こりと食べ物は関連性が薄いようにも思われがちですが、意外と密接な関係にあります。
食事を手軽に済ませるためにインスタント食品やファーストフード、近年増加傾向にある食生活の欧米化などの偏りも血行不良の原因となります。
血流を改善することは様々な病気の予防にも繋がるので、疲労回復にもなる栄養素や食べ物について十分に把握しておきましょう。
血行を良くする食べ物
これまでの項目でわかっていただけた通り、肩こりによる頭痛・めまい・吐き気を改善するには血行不良を改善することが重要なので、血行を良くする食べ物について見ていきます。
ビタミンB1
ビタミンB1には食事で摂った糖質をエネルギーに変えて筋肉や神経などへ送る働きや、筋肉疲労回復の効果があります。
食べ物:豚肉、うなぎ、玄米、大豆、海藻類etc.
ビタミンB6
ビタミンB1同様に筋肉をやわらげる効果があります。また体内の水分を維持して赤血球を作るので血流を良くしてくれます。
食べ物:にんにく、唐辛子、まぐろ、かつお、抹茶(粉)etc.
ビタミンB12
疲れなどで硬直した筋肉が脳や脊髄(せきずい)に張り巡らされている末梢神経(まっしょうしんけい)を修復してくれます。
食べ物:貝類、海苔(のり)、煮干し、いくら、レバー(牛、豚、鶏)etc.
ビタミンE
脂溶性ビタミンなので脂質の多いものと一緒に食べると吸収率が上がります。また血管や赤血球を柔らかくするので血行促進してくれます。
食べ物:アーモンド、すじこ、うなぎ、かぼちゃ、調味油etc.
ビタミンC
ビタミンB群同様に水溶性なのでこまめな摂取が必要ですが、ストレスに強いので心身ともに疲れている時は最適と言えます。
食べ物:アセロラジュース、ピーマン、ブロッコリー、いちご、キウイetc.
カルシウム
血液中のカルシウム濃度が下がると体内にあるカルシウムが溶け筋肉が硬直・緊張するので、『兄弟ミネラル』と言われるマグネシウムとの摂取をオススメします。
食べ物:桜えび、ひじき(乾)、ごま、乳製品、小魚etc.
マグネシウム
マグネシウムが不足すると睡眠不足になり、疲労や倦怠感が取れず血行不良になります。カルシウムと摂ることで筋肉のバランスを整えてくれます。
食べ物:きな粉、干しえび、カレー粉、ミルクココア、昆布etc.
クエン酸
酸味成分で知られるクエン酸は体を酸性になることを防ぎ、疲労の原因となる乳酸を分解してくれるので筋肉痛や疲労回復に役立ちます。
食べ物:梅干し、レモン、グレープフルーツ、柑橘類、お酢etc.
食べ過ぎに注意!
上記に挙げたインスタント食品やファーストフード以外にも、肩こりの原因となる食べ物についても触れておきます。
精製された白い食べ物
麺類・パン・ケーキ・ピザ・フライの衣などの食べ過ぎには気をつけてください。小麦・ライ麦・大麦にはグルテンが含まれており、倦怠感・頭痛・関節痛の原因になります。
甘いものの食べ過ぎ
甘いものはストレス解消にもなりますが、食べ過ぎると脾臓(ひぞう)という内蔵が弱くなります。そうなるとお腹の腹直筋が緊張して前傾姿勢となり肩こりの原因になります。
その他
当然ではありますが、スナック菓子・外食・コンビニ弁当・アルコール・冷たいものなども控えましょう。
【関連記事】
当然ながら肩こりから腰痛へ発展することもあるので、こちらの記事もあわせてご覧いただいておければ予防になると思います。
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まとめ
以上、肩こりによる頭痛・めまい・吐き気の解消法と食べ物について見てきました。
まとめると以下の通りです。
・肩こりによる頭痛・めまい・吐き気は血行不良が原因なので、血行促進が改善のカギとなる
・肩こりによる症状は、漢方・睡眠・入浴・運動・姿勢など普段の生活の中で改善を試みる
・血流改善できる食べ物は、豚肉や海苔などのビタミンB類や乳製品や酸っぱいものが効果的
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