
節分にすることといえば、豆をまく。そして豆を食べるということですよね。
なぜ節分に豆を食べるのでしょうか? 今回は節分にまつわる数ある疑問の中から“食べる”という事に焦点を当てたいと思います。
節分豆はなぜ食べる? 食べ方は?
節分に福豆を食べる習慣には、「福」を体に取り入れて一年の健康、無病息災を願うという意味があります。
そのために年齢と同じ数だけ、福豆を食べます。この場合の年齢とは、満年齢ではなく数え年を指します。昔からの習慣ですからね。
ここでも「大豆か、落花生か」の話に似たような、違う「普通」が存在するようです。
年齢より1つ多い数の豆を食べるのです。満年齢より1つ多い数(つまり満年齢)ではありません。数え年よりも1つ多い数です。これは立春から新しい一年が始まるという考え方に基づいているようです。立春の前日である節分の日は言うなれば大晦日ですから、次の日に1つ年を取るので、新たな一年の健康を願って数え年よりも1つ多い数の大豆を食べるそうです。
ただ落花生の話のような、地域性はないみたいです。
節分豆の栄養とカロリー
健康と無病息災を願って食べる節分豆ですが、実際に体へ与える効果というのはあるのでしょうか。
大豆はタンパク質が豊富に含まれていることから「畑の肉」と呼ばれています。大豆が原料の豆腐や納豆、味噌に代表されるように、体に良さそうなイメージがありますよね。
大豆の代表的な栄養素といえば、イソフラボン。人が日常的に摂取する食べ物でイソフラボンを含んでいるのは大豆しかありません。
イソフラボンはポリフェノールの一種で、女性ホルモンに似た働きをすると言われています。そのため、更年期障害やバストアップなどに効果があり、女性らしさをアップするのに良いそうです。骨からカルシウムが溶け出すのを防止する働きがあるため、骨粗しょう症を予防する効果もあります。
ほかにも、免疫力向上や腸内環境の改善、コレステロール値低減、花粉症予防などに効果があるとされています。
大豆(乾燥)100gに含まれる栄養素は、
タンパク質:33.0g
炭水化物: 28.8g
脂質:21.7g
などです。
栄養素のほかに気になるカロリーは、100g当たり417kcalだそうです。
100gってどれくらいかというと、150個程度だそうです。30個ならば83kcal、50個ならば139kcalということになりますね。
食パン1枚(8枚切り)132kcalと同じくらいと考えると、あまり気にする必要はないのではないでしょうか。
こちらの記事も一緒にご覧ください。
節分の豆まきの意味と由来を教えて!節分豆の名前と種類も気になる!
2018年の節分の日と恵方巻の方角は?節分の由来と方角の決め方とは?
大豆ができるまで。
節分豆が体に良いことがわかったところで、節分の次の行事でもある「ひな祭り」用にお米でできたひなあられをどうぞ。
あとがき
昔ながらの食べ物は栄養豊かであるなど先人の知恵が多く含まれていることがありますが、節分に豆を食べるという習慣ももしかしたら昔の人が経験的に大豆は体に良いと知っていたから生まれたのかもしれませんね。
今度は、豆以外の節分の習慣についても紹介しようと思います。
この記事へのコメントはありません。