
日常生活の中で何だか腰にじんわりとした痛みが…。ふとした拍子にギックリ…。
こんな嫌~な体験をしたことはありませんか?
日本には腰痛に悩んでいる人が約2,700万人、およそ90%もの人が一生のうちに腰痛を体験すると言われています。腰痛はまさに現代の国民病といっても良いでしょう。
それでは、腰痛の原因には一体どのようなものがあるのでしょうか?
目次
腰痛の原因は腰痛の種類によって変わります
腰痛の原因は腰痛の種類によって変わります。
筋肉や骨が原因なのか、それとも内臓なのか神経なのか、他にも心理的な要因が原因でも腰痛の症状は現れるのです。
筋肉による腰痛
腰痛の中で最も多い原因とされているのが、筋肉が原因の腰痛です。
筋性腰痛症と言います。
筋性腰痛症の主な原因は筋肉の疲労や損傷です。
立ち仕事やデスクワークなどで、長時間同じ姿勢を保たなければならない人に多くみられる症状です。
骨が原因の腰痛
腰椎(腰の骨)が原因で起こる腰痛で、比較的多くみられる腰痛です。
椎間板症と呼ばれます。
人間の背骨は約30あまりの脊椎と呼ばれる骨が重なりあって形成されています。
そして、その骨と骨の間には椎間板と呼ばれるクッションのような軟骨が挟まれています。
老化やさまざまな負荷がかかることにより、腰の椎間板がすり減ったり押しつぶされたりすると痛みが生じるのです。
内臓が原因の腰痛
一見関係のないように思える腰痛と内臓の疾患ですが、胃や十二指腸・潰瘍・膵炎・肝炎などの臓器の疾患、他にも子宮や卵巣などの婦人系の疾患でも腰痛が現れることがあります。
内臓の疾患が腰痛の原因になる仕組みとしては、脳が内臓の痛みを腰の痛みと勘違いして信号を出してしまい、腰に痛みを感じることと内臓が弱ったことにより内臓付近の筋肉が緊張状態になり、腰回りの筋肉に負担が掛かり腰痛の症状が現れる場合の2種類があります。
神経的な原因の腰痛
腰の骨の中には脊髄(せきずい)と呼ばれる太い中枢神経が通っています。そして、その重なり合った脊椎の間から脊髄神経が枝分かれて末梢(まっしょう)神経として体中に伸びているのですが、その時に何らかの原因により末梢神経が押しつぶされることにより、
腰の痛みを感じることがあるのです。
精神的な理由が原因の腰痛
病は気からと言われているように、精神的な理由が原因で腰痛の症状が現れることがあります。
ストレスが原因のことが多いですが、うつ病が原因のこともあるので要注意です。
種類によって分かれる腰痛による痛みの症状は?
腰痛の原因はざっとあげただけでも5種類にも分けられるのですが、その症状も腰痛の原因によって変わってきます。
筋肉による腰痛
腰の筋肉に負担が掛かることで起こる腰痛ですが、腰から背中にかけて痛みを感じたり、 腰にだるさを感じるのが特徴です。
骨が原因の腰痛
椎間板の老化により起こる腰痛です。
症状は腰の痛みやだるさです。
またギックリ腰と呼ばれる腰椎症は、何かの拍子に椎間板がずれることにより起こります。
骨に異常が出るために、その痛みは立っていられないほどの激痛になります。
内臓が原因の腰痛
内臓の疾患などが原因の腰痛の特徴は、腰を動かすなどの動作による痛みありません。
また、疾患の種類により痛みが出る部位が変わるのも特徴です。
神経が原因の腰痛
神経が原因の腰痛は神経の種類によって痛みの種類が変わり、鈍痛や刺すような痛みなどさまざまです。
また、しびれを伴うこともあります。
精神的な理由が原因の腰痛
精神的な理由が原因の腰痛は腰が痛いのに検査では異常がない、治療の効果が表れないなどの特徴があります。
また、腰痛以外にも頭痛や胃の不快感などが同時に現れることがあります。
もう一度再確認として、こちらの動画もご覧ください。
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種類によって変わる腰痛には適切な治療を行いましょう
腰痛には、さまざまな理由が存在します。
筋肉・神経・内臓など、原因によって治療の方法も変わってきます。
軽度の腰痛だと思ってシップでしのいでいたら、実は内臓疾患で悪化してしまった…なんてことがないように、腰痛の症状が現れたら病院に行ってきちんと原因を突き止めて、原因別に適切な治療を受けることをおすすめします。
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