
皆さんは腎臓に対してどのようなイメージを持っているでしょうか?
私は正直腎臓について考えたこともなかったので、どのような臓器なのと聞かれても、尿を作るところだったっけ?程度の認識でいまいちピンときませんでした。
しかし腎臓は人の体にとって、とても大切な役割を持っているのです。
それでは腎臓の働きとはいったいどのようなものなのでしょう?
目次
小さいのに腎臓はとても働き者の臓器なのです
腎臓は人の腰あたりに右と左に1つずつ、合計2つある臓器です。
その大きさはこぶし大ぐらいと小さく、ソラマメのような形をしています。
腎臓の働きは主に大きく5つに分けられます。
体のろ過機能
腎臓は血液から必要のない塩分や老廃物を取り除くろ過としての役割を持っています。
取り除かれた老廃物や塩分は尿として体の外に排出されるのです。
そのため腎臓が悪くなると尿を排出することが出来なくなり、体にとって悪いものがどんどん溜まってしまいます。この症状を尿毒症といいます。
血液をつくる
骨髄で血液を作る際に必要となってくるホルモン物質は実は腎臓から出されているのです。
そのため腎臓の働きが鈍ると、骨髄は血液を作ることが出来なくなり貧血になってしまいます。
骨をつくる
腎臓はビタミンDを作っているのですが、このビタミンDは骨を作るのに必要なカルシウムを体に吸収させるのに栄養素です。
そのため腎臓が悪くなると、カルシウムを体にうまく吸収されずに骨が脆くなったりしてしまうのです。
血圧を安定させる
体のろ過機能でも書きましたが、腎臓は体に不必要な塩分を対外に排出する役割をしています。
腎臓は血圧が高くなると塩分を対外に排出し、腎臓の機能が低下すると塩分の排出量が少なくなり血圧をあげるのです。
要するに腎臓が悪くなると塩分の排出がうまく出来なくなり、血圧が上昇してしまうということです。
また、腎臓には血圧を安定させるのに必要なホルモン物質も作っています。
体液量などの調節
腎臓は体に必要な体液やイオンのバランスを調整する役割を持っています。
そのため腎臓が悪くなると体がむくんだりしますが、これは体の体液量が増えすぎてしまっているためにおこるのです。
思った以上に多かった腎臓への役割でしたね。
とても小さいのに、人体への影響はとても大きくてびっくりしてしまいました。
とても働き者で人体への大きな影響力を持っている腎臓
そんな大切な腎臓付近に痛みを感じたら…とても不安になってしまいますよね。
腎臓の痛みの原因はいくつかに分けることが出来ます。
尿管結石
腎臓の痛みで一番多くみられる症状です。
痛みの箇所は主に腹部と腰に現れます。
腎臓は尿を排出する役割を持っていますが、その尿を排出する尿管に結石が詰まってしまうことによって尿が排出できなくなってしまいます。
尿が排出できなくなると腎臓と尿管が繋がっている部分、腎盂(じんう)の内圧が高くなり痛みを引き起こすのです。
急性腎盂腎炎(きゅうせいじんうじんえん)
急性腎盂腎炎とは尿道から入った細菌が尿管を遡(さかのぼ)り腎盂まで達してしまい、腎盂が感染症を起こしてしまうことです。
遊走腎(ゆうそうじん)
若い女性に多く見られる症状です。
立っているときに腎臓が下がってしまう症状です。
腰に痛みや違和感などがみられます。
その他にも、腎臓がんや腎梗塞などでも腎臓に痛みを伴いますので注意が必要です。
腎臓による腰痛やむくみについての動画も一緒にご覧ください。
腎臓からのサインを見逃さないようにしよう
腎臓は人体にとってとても必要な臓器だということが分かりましたね。
また腎臓の痛みはさまざまな病気の兆候が隠されていることが多いので、腎臓に痛みを感じたら、早急に病院を受診して痛みの原因を突き止めることが大切ですね。
大切な腎臓が知らせてくれる病気のサイン。
見逃さないようにしたいものです。
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