
ちょっと疲れが溜まっているかな…というときはニンニクをガッツリと効かせた食べ物でスタミナをつけようと思う方も多いのではないでしょうか?
にんにくには体を元気にする栄養がたくさん含まれているのです。
今回はそんなにんにくの栄養素について紹介したいと思います。
にんにくの栄養素と成分
にんにくは昔からスタミナがついて体を元気にするイメージが強い食材ですが、一体どのような栄養素が含まれているのでしょうか?
体を元気にすると言われているにんにくですが、実は体を形成する上で必要な三大栄養素、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどは含まれていません。
それではなぜ、にんにくは体に良い食材のイメージがあるのでしょう。それはにんにくには非栄養性機能物質と言われる物質が豊富に含まれているからです。
にんにくに含まれる、非栄養性機能物質は下記の通りです。
物質名 |
効能 |
アリイン | ・非タンパク性の含硫アミノ酸
・肝臓で脂肪代謝を高めることで、脂肪燃焼を高める ・ビタミンB1の吸収を助ける ・強壮作用がある ・食欲を高める ・抗酸化作用、殺菌効果がある |
アリシン | ・生のにんにくを傷付けることで発生する物質
・抗菌、抗カビ作用がある ・風邪の予防(風邪の原因になる連鎖球菌、ブドウ球菌に有効な殺菌、抗菌力がある) ・胃潰瘍の予防(胃潰瘍の原因のピロリ菌、O-157菌に有効) |
アリチアミン | ・アリインとビタミンB1が結びつくことで形成される
・ビタミンB1と結びつくことで、糖をエネルギーに変える ・血管を拡張することで冷え性の解消に繋がる |
メチルアリルトリスルフィド | ・血小板の固まりを抑えることで、脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化を予防する効果がある |
にんにくに含まれる非栄養性機能物質は体にとって良い効果ばかりでしたね。脂肪燃焼や
風邪の予防や胃潰瘍の予防になったり、冷え性の改善に繋がったりもするんですね。
にんにくの加熱したときの栄養素
にんにくの栄養素には体を元気にする効果がたくさん含まれています。しかし同時に刺激が強すぎることもあるので、食べ過ぎてしまうと胃が荒れてしまったり、お腹を壊してしまうことがあるのです。
生のにんにくですと、1日に摂取する適量は1片程度に抑えるようにしましょう。しかし、過熱した場合にはもう少し多く、2~3片程度まで食べても良くなります。
にんにくは加熱することによって、生よりも多く摂取出来るというメリットがあるのですね。
にんにくは加熱調理することで得られるメリットは他にもあります。
その一つが香りです。にんにくをオイルでじっくりと加熱すると食欲を刺激するいい匂いがしますよね。この匂いが胃腸の働きを促し、食欲促進や消化吸収効果を高めてくれるのです。
しかし加熱調理することで心配なのが栄養素。加熱によって栄養素が失われてしまうのでは?と心配になることも多いのではないでしょうか。
にんにくに含まれる栄養素の中で熱に弱いものはビタミンの一部だけです。安心して加熱して食べましょう。
むしろ生のにんにくは刺激が強すぎで胃腸を壊してしまう事もあるので、にんにくはなるべく加熱して食べるようにした方が良さそうです。
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にんにくの冷凍したときやチューブの栄養価
にんにくを購入すると全部使い切れずに余らせてしまうことって多いですよね。
そんなときに、次回にいつ使うか分からないし…なるべく長持ちさせたいと冷凍保存する方も多いのではないでしょうか。
にんにくは冷凍することで栄養素は失われてしまうのでしょうか。
実はにんにくの栄養素は冷凍することでは変わらないと言われています。
にんにくを冷凍保存するときは薄皮をとって冷凍するようにしましょう。スライスしたり、みじん切りにしてしまった場合はラップなどに包んで保存すると良いですよ。
冷凍にんにくを調理に使用する際は冷凍したものをそのまま使用するようにしましょう。解凍してしまうとにんにくの触感が落ちてしまうので避けた方が良いです。
にんにくを切ったり、下ろしたりすると、手ににんにくの臭いがついてしまって取るのが大変ですよね。そんなときについつい使ってしまうのが、チューブのにんにくです。
チューブのにんにくは便利ですが、長持ちさせるために色々な添加物が含まれているため、生の100%にんにくに比べると栄養素が若干減ってしまいます。
そのためにんにくの栄養素をしっかり取りたいという場合は生のにんにくを使用するようにして、どうしてもというときにのみチューブを使うなど、使い分けるようにすると良いでしょう。
体に嬉しい効果がいっぱいのにんにく
にんにくには体に嬉しい効果がたくさん含まれていますので、なるべく多く食べたいですよね。
ふと思い立った時にいつでも食べれるように冷凍庫で保存しておけば、栄養素を失うことなく摂取することが出来ます。
にんにくを賢く保存して美味しく栄養を取れるようににんにくを食べましょう。
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