
体臭は、特に女性は気になることですよね。特に更年期になると身体の変化が著しく、この時期ならではの体臭が出てくることもあります。しかし、正しい知識をもってきちんと対策すればそれも軽減することができるかもしれません。健康と直結している体臭ですから、対策することは健康に気を遣うという事にもつながります。まずは気軽に、更年期の女性特有の体臭について理解を深めていきましょう!
目次
女性の体臭の原因
体臭のイメージとは?
体臭ときくと、とてもではありませんが「良いにおい」というイメージを持っている人は少ないでしょう。
そもそも体臭とは、汗や皮脂が皮膚上の垢や雑菌と反応を起こして菌が繁殖することによって発生するにおいのことですが、更年期を迎える人にとってはもうひとつ原因があります。それが「加齢臭」です。男性の加齢臭は日常生活の中でもよく話題になるので聞きなじみがありますが、実は女性にも加齢臭があります。
女性ホルモンのはたらき
まず事前情報として知っておきたいのが女性ホルモンの働きです。女性ホルモンの性質のひとつに、酸化抑制効果というものがあります。そもそも体臭の原因となるのは皮膚上で発生した酸なのですが、女性ホルモンはその酸を抑える働きがあるために体臭を抑えてくれるのです。
さらに、女性ホルモンには汗腺を抑制する、つまり汗が出るのをおさえてくれる働きもあります。
更年期におきるホルモンバランスの乱れ
この女性ホルモンが、更年期を迎える頃になると少しずつ減少してしまい、体内のホルモンバランスが崩れてしまうのです。これによって、これまで女性ホルモンが抑えてくれていた皮脂の酸化がされなくなってしまいます。さらに汗の分泌も多くなってしまいますよね。ホルモンバランスが崩れることで自律神経にも不調をきたします。このことが疲労やストレスを感じやすくしてしまいベタベタの汗をかく原因となるのです。
この汗自体にもにおいがあること、そして女性ならではの身体の変化が、更年期に入ると体臭がしやすくなる原因なのです。
女性の体臭の対策
では、加齢や更年期による女性の体臭を軽減するには、どのような方法があるのでしょうか。
バランスの取れた食事をすること
偏った食事、特に脂質の摂りすぎには注意しましょう。においの元となるたんぱく質や脂質を多く含む肉類や、揚げ物を多くとりすぎてしまうとそれだけで体臭も強くなってしまいます。特に脂質は酸化しやすく体臭に直結しているので要注意です。
心がけて多く摂取したい食材は、緑黄色野菜です。にんじんやかぼちゃなど、身近にある野菜から食卓に取り入れてみてください。腸内環境を整えてくれるたまねぎもおすすめです。
特におすすめしたい緑黄色野菜は、モロヘイヤです。栄養価がとても高いことで有名なモロヘイヤですが、その中でも老化の原因となる活性酵素の働きを抑える、カロチンという栄養素がとても多く含まれているのです。調理するとねばねばするので、同じねばねばの緑黄色野菜であるオクラと一緒に食べても良いでしょう。
『モロヘイヤとオクラの和え物』梅かつおご飯に合う!MULUKHIYA OKURA Recipe
ストレスをためないこと
もともと更年期になると自律神経は乱れがちになりますが、ストレスを感じることによってそれはより拍車をかけて乱れやすくなりますし、においのある汗もかきやすくなってしまいます。このような時期は、質の良い睡眠をしっかりとったり、ゆっくりマイペースに生活を送るようにしたりして、決して無理をしないようにしてください。趣味を思い切り楽しむのもとても良いでしょう。不安定な時期だからこそ、リラックスして過ごせる工夫をしてみてくださいね。
何よりも自分をいたわることが大事
女性特有の体臭について原因と対策をみてきましたが、実はこれは身体をしっかりケアすることがもっとも大事なことだという事がわかりましたね。
もちろん、皮脂のたまりやすい箇所(頭皮や胸元、背中などと言われています)を特に清潔に保つことも、体臭の外的要因を防ぐ一因になるので是非やっていただきたいことではあります。しかしそれだけやっていれば体臭は抑えられる、ということではありません。きちんと自分の身体と向き合い、バランスの取れた食事と適度な運動、無理のないライフスタイルを送ることで、身体への負担を軽減してみましょう。そうすることが更年期の体臭へのアプローチにもつながるのです。
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