
就職活動・転職活動で必要になる履歴書や職務経歴書を記入する際「退社」と「退職」どちらを書くか迷ってしまいませんか?
間違えた言葉を使ってしまい、印象を悪くしてしまっては困りますよね。
そんなことにならないよう、ここでは「退社」と「退職」の意味の違いと使い方をご紹介します。
目次
「退社」と「退職」それぞれの意味は?
まずはそれぞれの意味を確認してみましょう。
退社
1.社員がその会社をやめること
2.一日の仕事を終えて社員が会社から出ること
3.社団法人の構成員たる社員が、その法人から脱退し法人との間の関係を断つこと
退職
現職を退くこと
上記は広辞苑第六版で調べれば書かれてある意味です。
2つとも仕事を辞めるという同じ意味です。なんだか尚更ややこしくなってしまいますね。
ただ、退社には会社を辞める他に勤務を終えて会社を出るという意味もありますのでそこが大きな違いになります。
「退社」と「退職」履歴書に書くのはどちらが正解?
それでは履歴書に記入する場合どちらの言葉を使うべきなのでしょうか。
先に結論を言いますと、どちらを使っても構いません。
2つとも会社を辞めるという意味なので、どちらも正しいことになります。
ただしご注意いただきたいのは、病院勤めの方や公務員のような、いわゆる「会社勤め」でない場合は退社という表現は使えませんので、必ず退職を使ってくださいね。
帰宅した社員宛ての電話をうけた際は「退社」で合っている?
先に紹介しました通り退社には会社を辞める以外に「業務を終えて会社を出ること」という意味もあります。
もしあなたが、すでに帰宅した社員宛ての電話をうけた場合、どのように応対するでしょうか。
「〇〇は退社しました。」という表現、間違いではないです。
ですが2つの意味を持つ退社を使うと、最近まで居たはずなのに会社を辞めてしまったのかな?と誤解されてしまうことがあります。
実際私も「〇〇は退社しました。」と言われ、辞めたということか帰ったということか聞き返してしまったことがあります。顔が見えない電話で伝えることは言葉のニュアンスがより大切です。
ですので「〇〇は帰宅しました。」と言うか、「本日は退社しました。」「先ほど退社しました。」等の、紛らわしく思われないような言葉を一言加えると誤解されないでいいですよ。
ちなみに余談ですが「退社」と「退勤」の違いはご存知でしょうか。
この2つも一見、同じような意味に見えますよね。
「退勤」とは勤務時間が終わって勤務場所から退出することです。
退社は会社から出ることを指すので、「外回りの営業の方が会社に戻らず直帰する場合」等、会社ではなく自身の仕事先から退出することを退勤と言います。電話を受けた際この2つの使い分けもできると便利ですので、ぜひ覚えておいてください。
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「退職」と「退社」をきちんと使い分けよう
2つとも会社を辞めるという意味で明確な区別はないですが、退社には他にも「勤務を終えて会社を出る」という意味もあることがわかりました。
それぞれの対義語については、「退社」⇔「入社」・「退職」⇔「就職」が一般的となっています。
このことから考えると履歴書には、就職ではなく「入社」と書くので「退社」を選んだ方がよりいいのではないかと、私は思います。また退社には2つの意味がありますが、履歴書を見て「会社を出たということだ。」とは誰も考えないと思うので誤解をされることはないでしょう。
アルバイト勤務を履歴書に書く場合も、退職は就職の対義語になるので「退社」を使うのがベストですよ。
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