
『ASAPでお願いします!』ビジネスシーンで広く使われるようになった、このASAPという言葉。その意味をご存知でしょうか。
ビジネスの言葉は使い方を誤れば、相手に対し不快な思いをさせてしまう可能性もあります。
正しい言葉の意味を理解し、スマートに使用できるようになりましょう。
目次
ビジネスシーンで使われる「ASAP」の意味と読み方
では、まず「ASAP」の意味と読み方について見ていきましょう。
ASAPという言葉の意味
ここではASAPの意味についてご紹介します。
ASAPとは、as soon as possible「できるだけ早く」ということを意味しています。ビジネスシーンで使われる略語のひとつで、頭文字からASAPと表されます。アメリカ社会でこのような略語は、第一次大戦下の軍隊が発祥とされていて、使い勝手のよさから一般社会にも広まり、今ではたくさんの略語が使われています。
日本にもいろいろなの略語が生まれていますね。少し若向きな言葉ではありますが、ASAP『できるだけ早く』の同じ言葉として
『なるべく早く』=『なる早』と略す表現があります。日本の『なる早』はどちらかと言えば、話し言葉として使われることが多いのですが、ASAPは『なる早』とは逆に書く言葉として多く使われています。
ASAPは、ネット社会で作られたネットスラッグとは違い、ビジネス社会では頻繁に広く使われいる一般的な言葉なのです。
ASAPの読み方について
日本語での読み方は『エー・エス・エー・ピー』と読むのが一般的です。読む人によっては『エイサップ』など違う読み方をする人もいます。
しかし、シーンによっては意味が伝わりにくかったり、発音により誤解を招く可能性もあります。一般的にはアルファベットで読むほうが相手に伝わりやすく無難でしょう。
ビジネス略語「ASAP」の主な使い方と例文
「ASAP」の意味と読み方について理解できたところで、次に実際に使える例文を見ていきましょう。
実践的なASAPの使い方
ビジネス略語として便利な言葉のASAP、ビジネスシーンでどんな時に使えばいいのでしょうか。ここでは、例文を交えながらご紹介して行きましょう。
一般的なASAPの使い方としては、基本的に自分が相手にお願いする時や命令の他に、自分が目上の人に対して「なるべく早く」と報告する時に使用します。
「ASAP」の実践的な例文
ASAPの英語表現
・Please reply to me ASAP.
できるだけ早く返事をください。
・Please get this work done ASAP.
できるだけ早くこの仕事を片付けてください。
・We will deal with this ASAP.
できるだけ早く対応します。
ASAPの日本語表現
・「会議の資料をお願いしますね・・・ASAP!(なる早ね!)」
・「ASAP!(できるだけ早めに!)サンプルを送ります!」
日本語のビジネスシーンだとかなりラフな表現になりますね。
ASAPを利用するときの注意点
ASAPは主にビジネスシーンで使われることが多いのですが、使い方には注意も必要です。
まず略語である以上、上司や先輩などには使ってはいけない場合があります。特に上下関係がハッキリしている場合は、圧のある言葉に聞こえる場合もあり相応しくありません。先ほどの略語を例に挙げると『なるべく早く』=『なる早』を上司に向かっては使いませんよね。
日本は特に敬語を重んじる文化があります。使う場面や相手によって丁寧な言葉をきちんと並べ不快を与えないように伝えることがビジネスマンとしても重要なことです。相手に対して丁寧に伝えたい場合は略さず “as soon as possible”をそのまま使うことがフォーマルと言えます。
ASAPは”できるだけ早く”と多少曖昧な表現があります。相手との話し言葉だと『すぐね!』や『急ぐから!』と伝えたほうがよりスムーズですね。
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ビジネスには欠かせないASAPという言葉
実はビジネスシーンにはASAPが欠かせません。こちらが急いでお願いしたいことも、相手の仕事を思いやることができれば必ず『できるだけ早くお願いしたい』という言い回しになります。
あなたのお仕事が忙しいのも理解していますが、こちらも急いでいますので依頼したことを優先的に頼みたいという、ビジネス社会においては当たり前な思いやりなのではないでしょうか。
ビジネス略語のASAPをきちんと理解して使うことでビジネスをスムーズに進めて行きましょう!
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