
初めて社会に出た時、今までのバイトとは違ったことがいくつもあり、その中でも責任の重さには社会人になったことへの自覚を痛感させられました。
学生の時は「責任」なんて言い方をしていたのに社会人になると「責務」になり、新入社員研修や上司との面談などあらゆる場面で「職務を果たす」「責務を全うする」と言う言葉を聞いてきました。今でも社会人としての役割であると頭に置いています。
この記事では「職務」と「責務」について意味やどういう場面で使われるのか例文を用いて解説していきます。
目次
「責務」と「職務」の意味とは?
「責務」と「職務」この二つの言葉、漢字も似ていますし、読み方も「せきむ」と「しょくむ」で似ているので漢字を書きなさいという問題が出たら間違えてしまいそうですね。
しかし、このふたつの言葉は違った意味としてビジネスシーンで使われています。
「責務」の意味とは?
「責務」とは「責任と義務。果たすべき務め」と言う意味です。子どもの頃から「責任をとれるのか?」と言われてきたことはあるでしょう。しかし「責任を取る」ということは「その前に守りごとや約束を守りなさい、そうすれば責任を取るようなことはおこらない」という流れの中で使われるものでした。
社会人になればその責任の上に「役割」や「自分のすべきこと」の義務が生まれ、その義務を全うすることが重要となります。「役割やすべきことを果たす責任」をいう言葉が「責務」となるのです。
「職務」の意味とは?
「職務」とは「会社などにおいて担当している仕事、役目」と言う意味です。こちらも社会人になれば仕事の役割が必ずあり、その仕事に対する責任が生じてきます。仕事でも個人が担当してやり遂げる仕事を「職務」と表現します。
「職務質問」と言う言葉がありますが、これもただ質問しているのではなく「仕事としての責任のもとしている質問」なので、プライベートでの質問に使うことはありませんね。
「責務」と「職務」の両方に使われる「務」という漢字は「務める(つとめる)」と使い「しなければならない仕事」という意味です。
「務」という言葉には社会においての「務め」があるため、学生時代に耳にすることがほとんどなかったことが理解できますね。
「責務」と「職務」の使い方
それでは「責務」と「職務」の使い方を例文で見ていきましょう。
「責務」を使った例文
- 「次にあげる責務を有する」
- 「あなたは責務を超えた働きをしてくれ本当にありがとうございます。」
- 「今後、あななたちは自分の行動への責務を果たさなければならない。」
「職務」を使った例文
- 「職務を全うするために家庭を省みなかったことを反省している。」
- 「職務とはいえ彼女を拘束することほど心痛むことはなかった。」
- 「この職務を経験したことで、人間として成長できました。」
「責務」と「職務」の両方の言葉から、ビジネスシーンにおいて使われており仕事や役割を責任をもって果たしていくということが例文からもわかってきます。
仕事は活力にもなり葛藤もありますが、どの場合においても自分の役割や責任をしっかり理解して進めて行くことが大切であることがわかりますね。
社会人としての役割を感じる言葉の重み
ここまで「責務」と「職務」についてご紹介しました。
子どもの頃には失敗したことを叱られることがあっても、自分の肩にのしかかるような事はありませんでした。社会人になれば、その甘えは無くしていかなければなりません。
そのため課せられる「責務」や「職務」を果たせた時、自分がまた成長出来たという自信にも繋がります。
新入社員に贈る言葉としても使われる「責務」や「職務」は、社会に出て最初に自分の置かれた位置がどのようなものなのかを理解する上でも大切な言葉であるといえるでしょう。
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